つくば市春風台の一画で、「里山住宅博 in TSUKUBA 2019」(* 外部サイト)が6月1日より開催される。イベントの主旨については上記公式サイトをご覧いただくとして、ここでは建築家や設計事務所が関わる住宅が多く見られるのが特色である。先日いくつか興味深い建築中の住宅を外側からチラッと見てきた。

こちらは堀部安嗣氏設計の住宅。実は、堀部さん設計の住宅には、過去にいくつも訪れたことがある。というのも、齋藤さだむ氏が堀部氏の住宅を数多く撮影していて、その際アシスタントとして私が同行していたという経緯によるもの。規模としてはややコンパクトに見受けられるこの住宅で、どのような設計の妙が発揮されているのか楽しみである。

おなじみ伊礼智氏設計の住宅。角度的に見えにくいところにあり、現時点では分かりにくい部分もある。平屋に屋根から突き出ているのは物見台という感じだろうか。

ここからは地元の建築家。ICA建築設計事務所の矢口博幸氏とは、私も仕事上でのお付き合いがある。それにしてもみなさん外壁が黒い(堀部さんも半分黒いし)。

最近進境が著しいと思われる飯田貴之氏設計の住宅。飯田さんとも住宅をこれまで何度か撮影させていただいているという関係。まだシートを被っているが、すでにユニークな形状が窺える。

こちらは番外編。里山住宅博のエリア外至近に建つ長屋。どこかで見たようなと思ったら、「萱丸の板倉 (つくば市みどりの)」でおなじみの里山建築研究所の設計。萱丸の板倉と同じく、こちらも賃貸住宅である。
このように興味深い住宅が集うのが「里山住宅博 in TSUKUBA 2019」(* 外部サイト)である。平たく言ってしまえば、分譲と建売のための住宅展示場的なイベントではあるが、一味も二味も違うカラーが感じられるものとなっている。