0系新幹線の終わりに

0系新幹線

小学生の頃、私は一介の鉄道好きで、学校でもよく鉄道の話をする友達がいた。当時は、まだ国鉄の時代で、私も実家である北九州市の小倉に住んでおり、鉄道好きには見逃せない列車の数々が北九州地区には走っていたこともあって、地の利を活かして楽しんでいた。

小倉駅はすべての新幹線が停車する主要駅であるが、当時0系新幹線は珍しくもなんともない当たり前の存在として目にしていたわけで、個人的にはあまり新幹線への思い入れはなく、興味の中心は在来線のほうにあった。

時は流れて2008年、0系新幹線が姿を消すという話を聞くと、その最後が多少は気になっていた。だが、その頃にはJR西日本エリアでしかその姿を見ることができなくなっていた。ちょうど同年、私の「時の漂着」という写真展を大阪でも開催する機会を得たこともあり、それに合わせて0系新幹線を見て、さらに乗るという計画を遂行した。

私が新大阪駅へ訪れたのは、退役から1ヶ月ほど前のことである。さすがに退役直近のような混雑は見られなかったが、それでもいよいよ役目を終えようとする0系新幹線の姿をこの目にというマニアから一般客まで、チラホラと見かける状況だった。

0系新幹線
新大阪駅にて[R68編成] (2008年)
0系新幹線
新大阪駅にて[R67編成] (2008年)

新大阪駅には乗車した日も含めて2日、0系新幹線を見に行った。

0系新幹線こだま
新大阪から広島まで乗った (2008年)

こだま639号博多行きに広島まで乗った。乗客は区間を通してかなり少なかった。

0系新幹線車内
5号車自由席車内 (2008年)
0系新幹線座席
座席は往時のものからは改良されている (2008年)

0系新幹線の乗り味は、N700系等新世代車両の滑るような感触とは異なって、コトコトという振動を感じさせるもので、さすがに古めかしさを感じるところもあったが、私としては嫌いではない。

0系新幹線
広島駅にて見送る (2008年)

広島駅で下車して、博多へと向かう姿を見送る。これが私が見た0系新幹線最後の姿であった。