つくば・おとなりの建築家展10@土浦市民ギャラリー

つくばおとなりの建築家展10

つくば周辺を拠点とする建築家や設計事務所が、その活動と仕事を紹介する企画として、これまで継続して開催されてきた同展であるが、今回で10回目という節目を迎えることになった。この企画、当初はつくば美術館で行われてきたが、前回より土浦市民ギャラリーに場を移している。私にとっても、参加メンバーの中に顔見知りの建築家が何人もいらっしゃることもあり、ほぼ毎回観覧している。

さて、この企画だが建築家展と命名されているとはいうものの、その内容は、例えば建築家による作品展というアートないしはアカデミックなテーマによるものではなく、建築家各々が自分のスペースにその仕事とPRを掲示する展示会スタイルとなっており、つまりは「家を建てたい方、見に来てね」という集客や営業を主眼としたものとなっている。

つくばおとなりの建築家展10会場内

建築家という存在は、一般の人々には縁遠いものと思われており、どこか敷居が高い印象もあるので敬遠されている。そのような認識に基づいた反省から、建築家を身近で親しみやすい存在として感じてもらおう、という意図によって始まった企画と聞いている。そういった狙いは、同展を案内するパンフレットやサイトのデザイン及びメッセージに一貫しているカジュアルな雰囲気からも感じ取るることができる。

その意図はよくわかるのだが、一方で、建築家ならではの美意識や設計思想といった核心に近い部分が見えにくくなっている感も否めず、物足りなさも残る。もう少し違った何かを見たい、違った可能性があるはずだ、そんな気にさせてしまう企画でもある。

同展は、6月2日(日)まで土浦市民ギャラリーにて開催されている。